ブダペスト:ブダペスト日本文化センターの活動報告(2008.03)

ブダペスト日本文化センター

topic_0803_budapest.jpgハンガリーと日本は地理的にも歴史的にも近い国とは言えませんが、日本のことを熱心に知ろうとする人々がこの国には数多く存在しています。1月から2月にかけての寒さの最も厳しいシーズンは文化事業も下火ですが、事務所では定期的な行事を通して積極的に日本の紹介を行なってきました。

まずは「日本映画クラブ」。良質でありながらハンガリーではなかなか観る機会の得られない映画を上映することで人気のウルクモズゴー映画館を会場として、1年を通じて月2回日本映画を上映しています。2月は矢口史靖監督の『スイングガールズ』と『ウォーターボーイズ』を上映し、中・高校生を始めとする若い世代の観客が多く訪れました。

事務所図書館は多目的スペースとしても用いられており、およそ月1回のペースで日本関係の講演会シリーズを実施しています。2月は北海道出身の作家長見義三の作品『ちとせのウエペケレ』というアイヌの物語、およびアイヌの文化一般を紹介するレクチャーが行なわれ、金曜日の夜にもかかわらず100名近くの聴衆を集め、立ち見客も出るほどの賑わいぶりで、ハンガリーの人々の知的好奇心の旺盛さ、そして日本に対する関心の強さを改めて窺わせました。

そして2月半ばからは事務所の活動の柱の一つである日本語講座の後期日程が開始。今期も初級から中級の日本語学習者が数多く集まりました。従来は講座を途中で辞める生徒が多かったことが悩みの種でしたが、2006年に事務所がブダペストの商業・交通の中心地に移転した後は、講座を途中で辞める生徒の数が格段に減っています。受講生の多くは学生や若い社会人で、講座の始まる夕方から事務所はにわかに活気づいてきます。

これから春を迎えるとともに、大小含め事業の数も増えてくる予定です。ブダペスト日本文化センターは好奇心豊かなハンガリーの人々が日本に触れる機会を出来るだけ多く提供すべく、今後も日々活動していきます。

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